子どもたちがよく使う素材の一つに、軽くて扱いやすい紙粘土があります。
市場には様々なタイプの紙粘土が出回っており、多くの可能性を秘めています。
しかし、紙粘土製の作品が時折、うまく固まらなかったり、割れたりすることがあります。
そんなとき、どのようにして修復すればいいのか？ここでは、割れ目をボンドで簡単に直す、実用的な修復方法をご紹介します！
紙粘土製作品の部品が取れた時の修理方法
紙粘土で作られたアイテムから部品が取れてしまった場合の対処法について。
取れた原因
- 自然に剥がれ落ちた
- 不注意で作品に触れてしまった
- ペインティング中に誤って触れた
- 安全性を確認するために触ったら剥がれた
これらの様々な原因で部品が取れてしまうことがありますが、対処方法を知っていれば安心です。
紙粘土製の作品は壊れやすいため、部品が取れたり、接着しないことは珍しくありません。
取れた状況に応じて適切な対処法を見ていきましょう。
①紙粘土がまだ乾いていない場合
まだ乾燥していない紙粘土の場合、接着面に少し水を塗って湿らせることが可能です。
紙粘土に含まれる接着剤成分を活かして、濡れた指で接着面を整えてから再度くっつけることができます。
直接作品に水をかけるのではなく、別の容器に水を用意し、そこから適量を取って使用すると作業がスムーズに進みます。
水を加える際は、表面がわずかに滴るくらいまで濡らすと、接着力が向上します。
作品制作中に部品が取れそうになったら、事前に水で湿らせてから取り付けることで、剥がれにくくなります。
②紙粘土が乾いてしまった場合
紙粘土が完全に乾燥してしまった場合、水だけでは部品を再接着することは難しいです。
このような時には、接着剤を用いて部品を取り付けることが効果的です。
私が試した経験と、紙粘土の製造元にも確認した結果、接着剤の使用が最善の方法であるということがわかりました。
特におすすめの接着剤は「木工用ボンド」ですが、速乾性のものが特に便利です。
また、セメダインボンドや瞬間接着剤も効果的で、これらを使えばしっかりと接着することができます。
接着する際には、接着部分に十分な量のボンドを塗り、その後は接触を避けてしっかりと固定させます。
瞬間接着剤は乾くのが非常に早いため、位置がずれると修正が困難になります。
そのため、使用する際は特に注意して進めてください。通常のスティックのりは接着力が弱く、すぐに取れてしまうため推奨しません。
これらの接着剤はホームセンターやオンラインで容易に購入可能で、持っていると大変便利です。
紙粘土製作品が取れにくくする方法
紙粘土を使用して作品を作る際には、初めから取れにくくする工夫を施すことが重要です。
特に子供と一緒に作業するときは、以下の3つのポイントに注意して取り組んでみましょう。
①細部に注意を払って作る
作品が取れにくくなるよう、各パーツを丁寧に接着することが基本です。
特に小さな子供たちが作業する際には大人のサポートが必要ですが、上級生になると自分で慎重に作業を行えるようになります。
紙粘土同士を混ぜる時は、しっかりと混ぜ合わせて部品を固定します。
丁寧な作業により、部品が取れるリスクが大幅に減少します。
②事前に芯や土台を設ける
大きな作品や多くの部品を含む作品を作る際には、芯や土台を予め設けることで作業がしやすくなります。
割りばしや針金、モール、つまようじ、段ボールなどを使用して芯を作ると、作品が取れにくくなります。
例えば、大きな恐竜を作る場合には、針金を芯として使用し、その周りに麻糸を巻くことで接着面が強化され、しっかりと固定されます。
この方法は特に大きな作品や細かいディテールがある作品に適しています。
③隙間を避けてしっかりと接着する
紙粘土は乾燥すると水分を失い、その結果収縮してサイズが小さくなることがあります。
この収縮が原因で、元々あった隙間が広がり、作品の強度が低下することがあります。
これにより部品が取れやすくなったり、ヒビが入ったりすることもあります。
作品を作る際には、隙間が生じないように紙粘土を密着させることが重要です。
特に、角や接合部など、紙粘土同士が接触する部分では隙間なくしっかりと押し付けることが大切です。
これには、へらやつまようじを使用して隙間を丁寧に埋める方法が効果的です。
また、芯や土台を使用する場合、新聞紙を巻いてから紙粘土を施すと、新聞紙がクッションとして機能し、ひび割れを防ぐ助けになります。
これにより作品の耐久性が向上し、より長持ちするようになります。
④木工用ボンドを紙粘土に加える
この方法では、作品の制作初期段階で紙粘土に少量の木工用ボンドを混ぜ入れることにより、ひび割れを予防できます。
ただし、ボンドを多く加えすぎると粘土が粘着性を持ちすぎてしまい、成形が困難になるため、少量から加えることが重要です。
初めから適量の木工用ボンドを混ぜることにより、効果的にひび割れを防げるでしょう。
この作業は子供一人では難しい場合が多いため、大人のサポートが推奨されます。
