たまに洗濯前にポケットの中のガムを取り忘れたりすることがあります。
洗濯後にガムが服に付いていたことに気づいた、ということは頻繁にあるわけではないので、起こるとつい慌てがちになります。
しかし、衣服にガムがこびりついてしまっても心配は不要です。
取り除く方法がありますので、冷静に対処しましょう。
この記事では、衣服に付着したガムの除去方法と洗濯手順について詳しく説明します。
ガムを洗濯してしまった時の対処法
ポケットにガムを入れたまま洗濯してしまったことはありませんか？
ガムを洗濯してしまった時は付着した部分を冷やして取り除くのが効果的です。
ガムが衣服に付着してしまった場合の対処法は次の通りです。
冷やすことがポイントです。
ガムを氷や冷却パックで冷やし、硬化させて取り除きやすくします。
氷を使用する際は、水滴を避けるためにビニール袋に入れて作業すると効果的です。
冷やす際のポイントは、ガムが付いている部分の表面だけでなく裏面からもしっかりと冷やすことです。
固まり始めたら、少しずつ手で取り除きます。
ガムが洗濯槽についた場合も、冷やして取り除く方法が効果的です。
服に付いたばかりのガムを取る方法
服に付いたばかりのガムはまだ固まっていないため、適切な手順を踏めば簡単に除去できます。
ガムが付着した場合、NGなのは爪でこすることです。
そのような行為はガムを繊維の奥深くに押し込んでしまう可能性があるからです。
この対策に必要なのは「氷」です。
外出先でもコンビニで簡単に氷やビニール袋を手に入れ、予期せぬガムのトラブルに即対応できます。
ガムが冷えると硬くなる特性を活用し、氷でしっかりと冷やした後、容易に服から剥がす方法を紹介します。
準備するもの
- 氷
- ビニール袋
- バターナイフ（または類似のヘラ）
- 歯ブラシまたは粘着テープ
落とし方手順
- 氷をビニール袋に入れてしっかりと口を閉じます。
- ガムが付いている部分に氷を押し当て、10〜20分間そのままにして冷やします。
- ガムが十分に硬化したら、バターナイフで慎重に剥がします。
- ガムの残骸がある場合は、歯ブラシでこすり取るか、粘着テープを使用して除去します。
メリット
ポケットに入っていたガムを洗濯してしまい、乾燥機にまで入れてしまった後でも、この冷やして固める方法は洗濯槽に付着したガムを除去するのにも有効です。
服に付いて時間が経過したガムの除去方法
ここでは、衣服に長時間付着して硬くなったガムを取り除く手順について説明します。
硬化したガムは繊維の奥まで染み込んでいる可能性が高く、ガムを溶かす方法が有効です。
使用する材料は「熱湯」「アルコール」「クレンジングオイル」の3つです。これらはそれぞれガムを溶かす特性を持っています。
しかし、これらの溶剤を使用する際は、衣服の素材によっては色落ちやシミのリスクがあるため、目立たない箇所でのテストが重要です。
熱湯を使用したガム除去方法
ガムの主成分である酢酸ビニル樹脂は加熱すると柔らかくなりやすい性質があり、軟化温度は約40〜50℃です。
この性質を利用し、熱湯にガムが付いた部分を浸すことでガムを溶かすことができます。
準備するもの
- 熱湯（約50℃が目安）
- 洗面器
落し方手順
- 洗面器に熱湯を準備します。
- ガムが付いた服の部分を熱湯に浸します（約5分から10分間）。
※この作業を行う際には火傷に十分注意してください。また、衣類の洗濯表示を確認し高温で洗濯しても大丈夫か事前にチェックしてから行いましょう。
クレンジングオイルを使用したガム除去法
ガムには油溶性の特性もあります。
そのため、クレンジングオイルや家庭用の食用油、食器用洗剤を使った方法も効果的です。
準備するもの
- クレンジングオイル
- 歯ブラシ
落とし方手順
- ガムが付いた部分にクレンジングオイルを適量垂らします。
- 歯ブラシを使ってやさしく叩くように洗います。
- ぬるま湯で丁寧にすすぎ洗いします。
注意点
強く擦ると生地がダメージを受けるため、優しく叩くか、裏側からやさしくつまみ洗いをすることが推奨されます。
ガムが付着した服を洗濯してしまった際の注意点
衣服をケアする際に、ガムが服に付着している場合の適切な洗濯手順を把握することは非常に重要です。
一部の人々は洗濯機を使えば簡単にガムが取れると考えるかもしれませんが、その方法にはリスクが伴います。
ガムは水に溶けない性質を持っているため、たとえ少量であっても、そのまま洗濯機に入れると様々な問題が生じる可能性があります。
洗濯中にガムが服から剥がれ落ちると、洗濯機の排水ホースを詰まらせたり、洗濯槽の隅に固着することがあり、最悪の場合、洗濯機の故障を招くことになります。
したがって、洗濯機で洗う前に、ガムを「冷やして固める」や「溶剤で溶かす」などの方法を用いて完全に除去することが最も良い対策とされています。
服に付いたガム除去後のシミをどう取り除くか
ガムを取り除いた後に残るシミは、ガムの油分が衣服に残ることが主な原因です。
これらのシミは通常の洗濯方法ではなかなか落ちません。
油性の汚れには特に効果的な洗剤が必要ですが、特に食器用の中性洗剤が推奨されます。
シミに直接洗剤を垂らし、優しくもみ洗いをしてみてください。
その後、通常の洗濯を行うことでシミをしっかりと落とすことができます。
服についたガムがどうしても取れない時は？
服に付いたガムが完全に取り除けなかった場合の対処法を紹介します。
一度冷やして固めた後、大部分を取り除けたとしても、まだ粘りが残っている場合は、油性の汚れ落とし剤と歯ブラシを使ってさらに汚れを落としましょう。
それでも取れない場合、家庭での対処が難しい場合や、特にお気に入りの服など大切な衣類の場合にプロに相談するのもひとつの手です。
自宅でのガム除去作業が衣服に負担をかけることがありますので、問題を悪化させないためにも、ガム除去とその後のシミ取りを得意とするクリーニング店に依頼することをおすすめします。
