バナナは食物繊維が豊富で、子供たちの間でもスナックやデザートとして非常に人気があります。
しかし、バナナを食べる際に服にこぼしてしまうと、放置することで茶色いシミが残ることがあります。
すぐに水で洗えばバナナのシミは簡単に取り除けるのですが、時間が経過するとシミが落ちにくくなります。
服についたバナナのシミをキレイに落とすには?
この記事では、服についたバナナのシミを効果的に取り除く方法を詳しく解説します。
お困りの際は、ぜひこの記事を参考にしてください。
バナナが服についた時にすぐやってほしいこと
服にバナナのシミを残さないためには、すぐに対処することが肝心です。
バナナは酵素で茶色く変色してしまいます。
食べこぼした際は、できるだけ早く水で洗い流すことを推奨します。
ただし、外出中に服にバナナをこぼした場合、その場で服を脱いで洗うことは難しいでしょう。
そのため、シミを最小限に抑える初期対応を以下に紹介します。
【準備するもの】
- タオルまたはハンカチ(2枚)
- 水
●対応手順
- タオルまたはハンカチを水で濡らして湿らせます。
- 汚れた部分をタオルで挟み込み、シミを吸い取らせます。
この対応だけでも、シミの広がりを抑えることが可能です。
家に帰った後は、早めに洗濯するか、後ほど解説する詳しいシミ抜き方法を試してみてください。
バナナのシミを服から取り除く方法
食事中に食べ物や調味料をこぼすことはよくありますよね?
速やかに水で洗い流せば、汚れがシミになるのを防げます。
しかし、時間が経過するとシミが定着し、取り除くのが難しくなります。
この記事では、バナナのシミがついた服をきれいにする方法を紹介します。
洗濯洗剤を使用したシミ抜き
バナナのシミには、通常の洗濯洗剤が効果的です。
【用意するもの】
- 洗濯洗剤
- タオルや布
●手順
- 衣服を平らな面に置き、その下にタオルを敷きます。
- シミの周囲に洗剤を塗り、直接シミには塗らないよう注意しましょう。
- 洗剤を塗った後、湿ったタオルや布でシミをたたいて汚れを吸収します。
- シミが落ちにくい場合は、たたくのではなく、湿らせたタオルで押し付けて汚れを吸い取ります。
- 最後に洗濯機で通常通り洗濯し、完了です。
煮洗いでバナナのシミを落とす方法
通常の洗剤でシミが落ちない場合は煮洗いもオススメです。
煮洗いは、衣類を鍋で煮ることで汚れを落とす手法です。
特にバナナのシミは含まれる酵素が原因で茶色く変色するため、通常は酸素系漂白剤を使った浸け置きが効果的ですが、それでも落ちない場合に煮洗いがおすすめです。
衣類についている洗濯表示をよく確認して試してみましょう。
【用意するもの】
- ステンレスまたはホーローの鍋
- 粉状洗剤 / 大さじ1
- 水 / 6リットル
- 酸素系漂白剤 / 大さじ1~2
●手順
- 鍋に水を入れ、粉状洗剤を溶かします。
- 鍋を火にかけ、水温が30~40度になるまで温めます。
- このぬるま湯にシミのある衣類を入れ、ゆっくりとかき混ぜます。
- 次に酸素系漂白剤を加えてさらに加熱します。
- 50度くらいになったら火を止め、衣類が冷めるのを待ちます。
- 衣類が冷めたら取り出し、すすいだ後、通常通り洗濯機で洗濯します。
酸素系漂白剤は50度前後で使用するのが1番効果を発揮します
酸素系漂白剤の効果をしっかり生かしたいなら火を止めてから2~3時間まってからすすぎましょう。
エタノールを利用したシミ抜き方法
バナナのシミにエタノールを使用する方法も効果的です。
【準備するもの】
- エタノール
- お酢
- ガーゼや布
- バスタオル
●手順
- シミがまだ粘り気を持っている場合は、乾燥させてから処理を開始します。
- 消毒用エタノールをガーゼや布に染み込ませ、シミの部分を軽くたたきます。
- シミが残っている場合は、エタノールに少量のお酢を加えてさらにたたいてみてください。
- シミが薄くなったら、通常通り洗濯機で洗濯します。
バナナのシミは微細な粒子が繊維に深く入り込むため、漂白剤を使った浸け置き洗いをしても完全に落ちないことがあります。
また、水が繊維に含まれると繊維が膨張し、汚れが落ちにくくなる可能性があります。
そのため、特に目の粗い生地では、すぐに洗うのではなく、少し乾燥させてから洗濯することをお勧めします。
塩素系漂白剤によるシミ除去法
塩素系漂白剤を用いると、頑固なシミも効果的に除去できます。
ただし、塩素系漂白剤は色落ちの可能性があるため、色付きの衣類には使用できません。
デリケートな生地にも向かないため、基本的には白い綿素材の衣類に限られます。
【用意するもの】
- 塩素系漂白剤
- 綿棒
- 水
- 洗面器やバケツ
- ガーゼや布
- ゴム手袋
●手順
- 使用する前に、綿棒で衣類の目立たない部分で色落ちテストを行います。
- 40℃から50℃のぬるま湯を洗面器やバケツに用意します。
- 水に漂白剤を加えて適切に希釈します。
- 白い綿素材など、塩素系漂白剤が使用可能な生地に、希釈した漂白剤を塗布します。
- シミがある部分を水で湿らせた後、漂白剤を含ませたガーゼや布でたたき、シミを処理します。
- シミが残っている場合は、ガーゼを長く押し当てて汚れを吸い取ります。
- シミが薄くなったら、すぐに大量の水で洗い流します。
- 最後に洗濯機で通常通り洗濯します。
塩素系漂白剤の使用は生地や色に制限があるため、使用前には洗濯表示を必ず確認してください。
クエン酸を利用したシミ抜き方法
バナナの汚れは酵素反応によるもので、クエン酸の使用が効果的です。
比較的軽度の汚れはクエン酸で除去可能です。
【用意するもの】
- クエン酸
- スプレー容器またはガーゼ
- 洗濯用石鹸
- 洗面器やバケツ
- 40度のぬるま湯
- 歯ブラシ
●手順
- シミがある部分にクエン酸をスプレーするか、スプレーがなければガーゼにクエン酸を含ませてシミに塗布します。
- クエン酸を適用した後、少し時間を置きます。
- シミが薄くなっていたら、直接洗濯機で洗います。
- シミが残っている場合は、40度のぬるま湯に衣類を浸し、クエン酸を入れた状態で付け置きします。
- その後、洗濯用石鹸を加えて、歯ブラシでシミ部分を優しくこすり洗いします。
- シミが取れたら、通常通り洗濯機で洗濯して完了です。
服についたバナナのシミ落としの要点まとめ
- 汚れは発生した直後に水で洗い流すことが最も重要です。
- シミに直接洗剤を塗るのではなく、周囲に塗布し、湿ったガーゼやタオルでたたいて吸収させる方法が基本的なアプローチです。
- バナナのシミは、エタノールを含ませたガーゼや布で軽くたたくことで効果的に処理できます。
- エタノールにお酢を加えると、シミ除去効果がさらに向上します。
- 50℃前後のお湯に漂白剤を加えて浸け置きすることで、シミが落ちやすくなります。
- 頑固なバナナのシミには煮洗いが有効な手段です。
これらの情報はバナナのシミに限らず、他の果物のシミにも応用できるため、さまざまな状況でお試しいただけます。
漂白剤が使用できない素材の衣類や、手段を尽くしても落ちない汚れの場合は、プロのクリーニングサービスの利用をお勧めします。