壁の凸凹のある壁紙についた油汚れをどうやって取り除くかに焦点を当ててご説明します。
凸凹壁紙は、その溝に汚れが蓄積しやすく、軽い拭き掃除だけでは完全にはキレイにならないことがあります。
激しくこすり洗いを重ねると壁紙を傷める可能性があり、そのことに心配を感じる方も少なくないでしょう。
解決策として、凸凹壁紙特有の汚れの性質を理解し、適切な洗浄方法を選ぶことが大切です。
この記事が凸凹壁紙の汚れ除去に役立てば幸いです。
凹凸のある壁紙についた油汚れの落とし方
凹凸のある壁紙についた油汚れの落とし方を紹介します。
- 壁紙につく油汚れの種類
- 壁紙の油汚れの落とし方
をそれぞれ詳しく解説いしていきます。
油汚れの種類
● 手垢汚れ
頻繁に手で触れる壁のコーナーやスイッチ周りに発生しやすく、主に皮脂が原因の油性の汚れです。
● ヤニ汚れ
室内でのタバコの使用が原因で、壁に黄色くベタつく臭いの付いた汚れとなります。これも油性汚れの一種です。
● 油汚れ
調理中の油はねや油煙がキッチンの壁につきやすく、黄色くベタつく特徴があります。
● 落書き汚れ
クレヨンや油性ペン、鉛筆、絵の具などの画材による汚れ。油分を含むものが多いため、特に注意が必要です。
これらの汚れは油性のものが多いことが特徴です。
次に油汚れのついた凸凹壁紙を掃除する手順を紹介します。
凸凹壁紙についた油汚れの落とし方手順
凸凹壁紙についた油汚れにはアルカリ洗剤を使用するのが効果的です。
油汚れは除去が困難であることでよく知られています。
新しい汚れであれば、水拭きだけで落とせることもありますが、時間が経過した汚れにはアルカリ洗剤を使用することが効果的です。
特に、重曹やセスキ炭酸ソーダを用いた清掃がおすすめです。
●重曹とアルカリ性洗剤
中程度の汚れ、特にヤニや油汚れに有効です。アルカリ性であるため、手荒れのリスクがあり、手袋の使用が推奨されます。重曹はまた、消臭効果も持っています。
●セスキ炭酸ソーダ
重曹と炭酸ナトリウムを組み合わせたアルカリ剤で、油汚れや酸性の臭いに対する消臭効果が期待できます。ただし、水垢やトイレのアルカリ汚れには効果がありません。
【用意するもの】
- 重曹又はセスキ炭酸ソーダ
- スプレーボトル
- 雑巾2枚
【落とし方手順】
- 凸凹のある壁紙の油汚れ部分に重曹やセスキ炭酸ソーダをスプレーします。
- 水気をしっかり絞った雑巾で軽くこすることで汚れを落とし、その後、湿った雑巾で洗剤残りを拭き取ります
- 最後に、乾いた雑巾で仕上げを行うとキレイになります。
壁紙に油が浸透している場合は、洗剤を塗った後、古い歯ブラシなどで軽くこすると汚れが取れやすくなります。
凹凸のある壁紙についた汚れの落とし方【油汚れ以外】
壁紙の凸凹にたまった汚れは、油汚れだけとは限りません。
油汚れ以外の凸凹のある壁紙の汚れの取り除き方を紹介します。
無理な力でこすってしまうと壁紙を傷める可能性があるため、まずは汚れのタイプごとに特性を解説します。
汚れの種類とその対策
● ほこり
風や空気の流れで運ばれる砂ほこりや綿ぼこりが壁の高い場所にも付着します。
● 飲み物のシミ
コーヒー、牛乳などの飲み物をこぼした際にできるシミ。油分を含む飲み物の場合、特に落ちにくいです。
● カビ汚れ
湿気が原因で壁に黒色のカビが発生し、根を張ると取り除くのが困難になります。
次に、これらの汚れを効果的に取り除くための洗剤の特徴をご紹介します。
壁紙清掃に適した洗剤
●食器用中性洗剤
手肌に優しいため、軽度の汚れに最適ですが、洗浄力は比較的弱めです。
●除光液や消毒用エタノール
特に油性ペンなどの汚れに効果的ですが、壁の材質を傷めることがあるため、目立たない場所でのテストが必要です。
●塩素系漂白剤
カビや頑固な汚れに効果的ですが、色付きの壁紙には使用不可で、壁紙を損傷するリスクがあります。使用時は手袋の着用が必須で、換気を行いながら作業することが重要です。
ここまでで、壁紙掃除に役立ついくつかの洗剤を紹介しましたが、家庭に多種多様の洗剤を用意するのは大変です。
「ウタマロクリーナー」などが1つあると便利です。
ウタマロクリーナーの特長は以下の通りです:
- 中性でありながら、酸性からアルカリ性の汚れまで幅広く対応
- 手肌に優しく、使い勝手が良い
- 使用後の臭いが少なく、清掃が快適
- 簡単に使用できる
ただし、ウタマロクリーナーは以下の場所には使用できません:
- 水拭き不可の家具や壁紙
- 大理石や漆塗り製品、銀製品
- 自動車
- 液晶やプラズマディスプレイ
- 革製品
使用前には目立たない場所で試し、適切な清掃道具を使用することが推奨されます。
また、凹凸の部分の汚れには歯ブラシやメラミンスポンジ、マイクロファイバークロスが効果的です。
凸凹壁紙の汚れを落とす手順
以下では、凸凹がある壁紙の汚れを取り除く具体的な手順をご紹介します。
今回は、多様な汚れに対応可能なウタマロクリーナーを用いた清掃方法を解説します。
初めに、清掃予定の壁紙がビニールクロスのような水拭き可能な素材かどうかを確認してください。
水拭き不可の素材の場合、壁紙がダメージを受ける恐れがあります。水で少し濡らしてみて、水をはじく場合は問題ありません。
それでは、手順に入ります。
手順① 壁のホコリを取り除く
清掃する前にフロアワイパーなどで壁のホコリをしっかりと取り除いてください。ホコリが残っていると、洗剤を使用した際に凹凸部分に入り込む可能性があります。
手順② 洗剤の適用
汚れがある部分にウタマロクリーナーを均等に吹きかけてください。特に汚れがひどい場合は、以下の方法で対応します。
- 洗剤を直接吹きかけてから5分間放置する。
- ティッシュペーパーやキッチンペーパーを汚れに当て、その上から洗剤を吹きかけてパックする方法。
- 凹凸部分に洗剤を吹きかけた後、歯ブラシやメラミンスポンジで優しくこすります。
手順③ 拭き取り
最後に、マイクロファイバークロス(推奨)を使用して乾拭きし、清掃を完了します。水分が残るとシミになる可能性があるので、しっかりと拭き取ることが重要です。
これで、ウタマロクリーナーを使用した効果的な汚れの落とし方の説明は完了です。シンプルな手順で、空き時間を利用して手軽に清掃が行えます。
凸凹壁紙を綺麗に保つための予防策
清掃後の凸凹壁紙を長持ちさせるためには、日常的に汚れを防ぐ対策が効果的です。ここでは、壁紙を汚れから守るための簡単な方法をいくつか紹介しますので、参考にしてください。
● 定期的な掃除
最低でも月に一回はフロアワイパーを使用してほこりを取り除き、水拭き可能な場合は雑巾で軽く拭いて汚れを落とすことが大切です。
● 積極的な換気
タバコの煙やキッチンの蒸気が壁紙の黄ばみやカビの原因となるため、こまめに窓を開けて空気の循環を促すことが重要です。除湿器の使用も効果的です。
● 喫煙の管理
室内での喫煙は避け、喫煙する際は外で行うか、換気扇の下や空気清浄機の近くで行うことが推奨されます。
これらの日々の小さな努力により、壁紙を長期間清潔に保ち、大掃除の手間を減らすことができます。
まとめ
この記事で、凸凹がある壁紙の汚れを落とす方法についてご説明しました。
壁紙の汚れは多種多様で、各汚れに最適な洗剤が異なります。
凸凹のデザインは特に汚れが溜まりやすく、一度入り込むと除去が難しくなりますが、力任せに擦ったり、不適切な洗剤を使うと壁紙を傷めることがありますので注意が必要です。
汚れが入り込んだ凸凹部分には、歯ブラシやメラミンスポンジ、マイクロファイバークロス、消しゴムが有効です。
清掃後は、汚れが頑固化するのを防ぐためにも、定期的な清掃と換気を心掛けることが重要です。この情報が壁紙の汚れ対策に役立つことを願います。