多くの方がデスクを保護するためにビニール製のデスクマットを使っていますが、使い続けるうちに汚れや色あせが目立つようになります。
特に透明なデスクマットは、汚れが目立ちやすく、定期的な清掃が欠かせません。
デスクマットの汚れを拭き取ろうとしても、思うように落ちないことはありませんか?そんな時は、特定のクリーニング方法が効果的です。
今回はビニールデスクマットを効果的に掃除する方法についてお話しします。
一般的に使われる塩化ビニール製マットのケア方法を中心に、簡単かつ効果的な清掃のコツを紹介するので、困った時にはぜひお試しください。
デスクマットの用途と一般的な汚れの種類
デスクマットは、机の表面を汚れや傷から守るために使用されることが一般的です。
また、書類を挟むことで作業効率の向上にも役立ちます。
このマットはオフィス、子どもの勉強机、さらには食卓にも使われることがあります。
主に耐久性や防水性に優れた「軟質塩化ビニール」を素材として使用し、高い透明性から汚れが目立ちやすいという特性があります。
使用環境によって、デスクマットには以下のような汚れが生じることがあります:
● デスクマットに見られる一般的な汚れ
- ボールペン
- 鉛筆
- マーカー
- インク
- 油性物質
- 粘着テープの残留物
- 印刷インクの転写
これから、これらの汚れを効果的に除去する方法について詳しくご説明します。
デスクマットの清掃方法
デスクマットの汚れの落とし方を解説します。
①水拭き法
鉛筆の跡や新しい油性の汚れは、水だけで効果的に清掃できます。
【用意するもの】
- ティッシュペーパーやコットン
- 湿った布
●手順
- ティッシュペーパーやコットンを水に浸します。
- 水を含んだティッシュペーパーやコットンで汚れた部分を擦ります。
- 湿った布で拭き取ります。
②中性洗剤を使用する方法
新しい油性汚れには、家庭用の中性洗剤を使用して取り除くことが可能です。
【用意するもの】
- 家庭用中性洗剤
- ティッシュペーパーやコットン
- 湿った布
●手順
- ティッシュペーパーやコットンに少量の中性洗剤を塗ります。
- 洗剤を塗ったティッシュペーパーやコットンで汚れた部分を擦ります。
- 湿った布で洗剤と汚れを拭き取ります。
③消しゴムを使用した清掃方法
最近付着した鉛筆やペンの汚れは、消しゴムを使って取り除くことができます。
ただし、消しゴムを使用した後は、ゴムのかすがマットに残らないようにする必要があります。
これが残ってしまうと、新たな汚れの原因になるからです。
【用意するもの】
- 消しゴム
- 湿った布
●手順
- 消しゴムで汚れた部分を擦り取ります。
- 湿った布で消しゴムのかすをしっかり拭き取ります。
④メラミンスポンジやアクリルたわしを使った方法
メラミンスポンジやアクリルたわしは、ナイロン製スポンジよりも汚れを効果的に研磨し落とすことができます。
ただし、これらを使用する際は、マットが傷つく可能性があるため注意が必要です。
【用意するもの】
- メラミンスポンジ
- アクリルたわし
- 中性洗剤(必要に応じて)
●手順
- メラミンスポンジを使う場合、水で濡らしたスポンジで汚れを擦ります。
- アクリルたわしを使用する場合も、水を含ませて擦り、汚れが取れにくい時は中性洗剤を用います。
⑤重曹またはセスキ炭酸ソーダを使用した掃除方法
多目的に使用できる重曹やセスキ炭酸ソーダは、デスクマットの清掃にも非常に効果的です。
これらのアルカリ性物質は、油性の汚れやたんぱく質による汚れを特に効率良く除去します。
【用意するもの】
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
- スポンジやアクリルたわし
- 湿った布巾
●手順
- 汚れている部分に重曹やセスキ炭酸ソーダを直接振りかけます。
- 古い汚れには、少量の水を加えてペースト状にし、数分間放置します。
- スポンジやアクリルたわしを使用して汚れをこすり洗いします。
- 最後に湿った布巾で全体を拭き上げて清潔にします。
⑥エタノールを使用した清掃方法
広告や雑誌のインクがデスクマットに転写されたり、時間が経過して固まった油性ペンの汚れは、通常の清掃方法では取り除きにくいものです。
これらの頑固な汚れには、消毒用エタノールが効果的です。
エタノールはインクを溶解する性質を持ち、一般的な薬局で容易に入手できます。
【用意するもの】
- 消毒用エタノール
- ティッシュペーパーやコットン
- 湿った布巾
●手順
- エタノールをティッシュペーパーやコットンに含ませます。
- 汚れた部分をエタノールを含んだティッシュペーパーやコットンで擦ります。
- 最後に湿った布巾で拭き取り、きれいにします。
⑦シール剥がし剤の利用法
テープの粘着残留物や頑固にくっついたシールを剥がす際には、市販のシール剥がし剤が便利です。
この製品はインターネットやホームセンターで簡単に購入できますが、使用する前には必ずメーカーが示す使用方法や注意事項を確認してください。
また、デスクマットの材質によっては、剥がし剤が表面を傷つける可能性があるため、使用前に目立たない場所でテストを行い、安全性を確認してから使用することが大切です。
デスクマットの汚れを落とす際の注意点
デスクマットの汚れを落とす際の注意点を紹介します。
①付着した汚れは速やかに対処しましょう
デスクマットは日常的にさまざまな汚れにさらされています。
放置すると汚れが固定化してしまい、除去が難しくなることがあります。
そのため、マットに汚れがついたら速やかに清掃を行うことが重要です。
汚れに気づいたら早めに落として汚れの蓄積を防ぎましょう。
②デスクマットへのダメージに注意
メラミンスポンジや重曹などの研磨剤を使用すると、デスクマットに細かい傷をつける可能性があります。
これらの傷は見た目を悪化させるだけでなく、新たな汚れが付着しやすくなる原因ともなります。
研磨剤を使用する際は、目立たない場所で試し、マットを傷めないよう慎重に操作することが望ましいです。
③特定の溶剤の使用は避けてください
デスクマットの多くは軟質塩化ビニールで製造されています。
この素材にシンナーや除光液、ベンジンなどの強力な溶剤を使用すると、溶解や変色のリスクがあります。
これらの溶剤はデスクマットの材質に適していないため、使用は避けるべきです。
また、掃除をする際は換気を行いましょう。
デスクマットの清掃要点まとめ
デスクマットは日常的にインク、油、テープの粘着物質など、多くの汚れが付着しやすく、時間が経つとこれらの汚れが定着して取り除くのが難しくなります。
汚れを見つけたらすぐに対処することが最も重要です。
初期の汚れは、水拭きや台所用洗剤で簡単に除去できることが多く、アクリルたわしやメラミンスポンジを使えばより効果的です。
しかし、メラミンスポンジや重曹には研磨効果があるため、デスクマットに傷がつく可能性があります。
洗剤を使用する際には変色を避けるためにも使用には注意が必要です。
頑固な汚れに対してはエタノールやシール剥がし剤などの特殊な清掃薬品が効果的ですが、これらを使用する際には製品の指示に従い、適切な換気を行うことが不可欠です。