私たちの日常生活でよく利用するコンビニでは、さまざまな食品が提供されています。
中でも、手のひらサイズの骨なしフライドチキン「ファミチキ」は、サクサクの衣と柔らかくジューシーな食感で大人気です。
このチキンの美味しさの秘訣は、滴る肉汁にありますが、その油が服に飛び散った場合、単に拭き取るだけではシミが残りやすいです。
服ついたファミチキの油は綺麗に落とせるの?
そこで、今回はファミチキの油が服に付いてしまった場合の効果的な除去方法を詳しくご紹介します。
ファミチキの油汚れが落ちにくい理由
ファミチキのジューシーさの秘密は、「ピックル液」という特殊な液体にあります。
この液体は、油(牛脂)、水、乳化剤を混ぜ合わせ、さらに調味料や保存料を加えて作られます。
コスト効率の良い鶏もも肉にこのピックル液を注入することで、肉はさらにジューシーで風味豊かになります。
揚げる際、内部に注入された油が衣で封じ込められ、食べるときに油がジュワッと溢れ出るように工夫されています。
ファミチキには内部の油と外部の揚げ油が組み合わさっているため、油分が多く含まれ、服に付くと水では溶けにくく、通常の洗濯方法では除去しにくい油汚れになります。
服に油が付いた際に最初にすること
服に油が付着した場合、シミを防ぐための初期対応が非常に重要です。
汚れた部分を擦ったりせず、注意深く扱うことがキーポイントです。
次のステップで応急処置を行ってください。
【必要なアイテム】
- ティッシュや清潔なタオル
- 汚れていない布
●外出先での対処法
- ティッシュやタオルで、油の汚れが付いた部分を軽く包むようにして取り除きます。
- 服を裏側からたたいて、油の色が薄れるまで続けます。
- 清潔な布を使って、優しく押し当て油を吸い取ります。
※油汚れを擦ると広がる恐れがあるため、汚れを広げないように注意しながら、押し付けて油を取り除くようにしてください。
ファミチキの油が服についたら試すべき対処法
油汚れを効果的に取り除くためには、家庭用の食器用の洗剤が大変有効です。
家にある食器用洗剤ですぐに試せる方法なので、油が服についてすぐの場合はこれで落ちる可能性が高いです。
食器用洗剤は、油分が多い食品の汚れを浮かせて除去する特性があり、汚れて間もない油汚れに対しても効果的です。
さらに、食器洗剤は皮膚に優しく、生地を傷めにくい中性的な性質があるため、気軽に試してみやすいですね。
【準備するもの】
- 液体洗濯洗剤
- 食器洗剤
- 汚れていないタオル
- ブラシ(歯ブラシ等)
●具体的な手順
- 油汚れがついた部分の裏側にタオルを当てます。(※これは洗う過程で他の部分に汚れが広がるのを防ぐためです。)
- 油汚れの部分に直接食器洗剤を数滴垂らします。
- 指で軽く揉み込み、洗剤をなじませます。
- 汚れた部分を歯ブラシで軽く叩き、タオルに汚れを移すようにします。
- 最後に通常通り洗濯機で洗います。
熱いお湯で洗うと、さらに汚れが落ちやすくなるため、効果的です。
長時間経過したファミチキの油汚れ対処法
時間が経過して頑固になった油汚れには、以下の方法が効果的です。
①酸素系漂白剤を使用する方法
酸素系漂白剤は、過酸化水素と過炭酸ナトリウムを主成分としており、色柄物にも安全に使用できます。
この漂白剤は、染料を損なわずに汚れだけを除去する効果があります。
酸素系漂白剤を活性化させるには、50℃前後の温水を使用することが推奨されます。
活性化した酸素が汚れを分解し、油汚れを効果的に取り除くことができます。
【準備するもの】
- 酸素系漂白剤
- 液体洗濯洗剤
- 洗面器
●具体的な手順
- 約50℃のぬるま湯を洗面器に用意します(油を柔らかくするために温水が有効です)。
- 洗面器の水量に合わせて洗濯洗剤と酸素系漂白剤を適量加え、よく混ぜて洗浄液を作ります。
- 油汚れのある服を洗面器に浸し、2時間程度つけ置きます。
- つけ置き後、服を通常通り洗濯機で洗います。
②重曹の活用法
重曹は自然由来の成分で、環境や人体に優しいため、デリケートな衣類の処理にも適しています。
油汚れには分解力を発揮しますが、深いシミには浸透しにくいため、食器用洗剤や酸素系漂白剤との組み合わせがお勧めです。
【必要なもの】
- 重曹
- 酸素系漂白剤または食器用洗剤
- 汚れていない布
●手順
- 重曹大さじ1杯を取り、少量の水を加えてペースト状にします。
- このペーストをシミのある部分に塗り広げます。
- ペーストが塗られた部分に洗剤または酸素系漂白剤を数滴落とし、しっかりともみ込みます。
- この処理の後、衣類を通常通り洗濯機で洗います。
③重曹とスチームの組み合わせ法
重曹の洗浄力を最大限に引き出すために、酸素系漂白剤を使わずに熱を加える方法です。
この方法では、熱湯の蒸気を利用して油汚れを柔らかくし、除去しやすくします。
【用意するもの】
- 重曹
- 熱湯
- 耐熱性のコップ
●手順
- 重曹大さじ1杯を取り、少量の水でペースト状にします。
- このペーストを油汚れのある部分にしっかりともみ込みます。
- 耐熱性のコップに熱湯を注ぎ、その蒸気を利用して汚れた服の部分を温めます。服をコップの上に軽く置いて、蒸気を当てます。
- 蒸気で汚れが柔らかくなったら、通常の洗濯方法で洗濯します。
アイロンのスチーム機能やパナソニックの衣類スチーマーでも代用できそうですね。
ファミチキを食べる際の油汚れ予防法
ファミチキを楽しむ際に衣服を汚れから守る方法はいくつかあります。
●紙ナプキンで油吸収
ファミチキを食べ始める前に紙ナプキンで包み、表面の油を吸収させます。これで余分な油を簡単に取り除くことができます。
●事前に服を守る
食事前にハンカチやタオルを膝や胸元に敷くことで、油が衣服に付くのを防ぎます。
●カットしてから食べる
ファミチキをお皿に出し、小さなピースに切り分けて食べることで、手や服に油が付くのを抑えることができます。
●トースター活用法
トースターでファミチキを軽く焼くことにより、余分な油を落とし衣をサクサクに保つことができます。これは油が飛び散るリスクを減らします。
油が服に飛んでしまうと洗う手間がかかるので、なるべく服につかないように食べたいものですね
ファミチキを食べた後の手の油を簡単に落とす方法
ファミチキを食べた後、手が油でベトベトになることはよくありますが、普通の手洗いでは油がなかなか取れません。
油を効率的に取り除く方法を紹介します。
●油を落とす効果的な方法
・食器用洗剤の使用
食器用洗剤に含まれる界面活性剤が油と水を乳化させ、手の油を効果的に除去します。洗い終わった後はしっかり水ですすぎ、保湿クリームで手をケアすることが大切です。
・キッチン用ハンドソープ
キッチン用ハンドソープは油汚れに特化した成分を含み、手の油をすっきり洗い落とします。
・砂糖を使う方法
油でベトベトの手に砂糖を振りかけ、10秒間手をこすり合わせた後、水で洗い流します。これにより、普段のハンドソープで手を洗うと油汚れが効果的に除去されます。
・ポリ袋を使う
コンビニやスーパーのポリ袋を使って手を拭くと、ポリエチレンの油を引きつける性質により、油汚れを簡単に拭き取ることができます。
全体のまとめ
- 油汚れがついた場合は、乾いたハンカチや布を使って汚れをつまみ取り、裏側から叩いて油を布に吸収させる応急処置を行いましょう。
- 食器用洗剤を使用すると、新鮮な油汚れを効果的に除去できます。
- 古い油汚れには、酸素系漂白剤を使う方法、重曹を使う方法、または重曹と熱蒸気を組み合わせた方法が有効です。
- ファミチキは油分が多いので、食べる際にはトースターで予め焼く、紙ナプキンで油を吸収させる、服にハンカチを敷くなどして、油汚れを防ぐ工夫をしましょう。
- 手に付いた油を落とすには、キッチン用ハンドソープ、砂糖を使う方法、またはポリ袋を使って拭き取る方法が効果的です。