ガーデニング中や子供が公園で遊んでいる際には、よく衣類に樹液が付着してしまいます。
何度洗濯してもなかなか落ちない樹液の汚れ、困っている方も多いのではないでしょうか。
専門のクリーニング店に出すほどでもないが、家で手軽に処理できればと思うこともあります。
ここでは、家庭で簡単にできる樹液の汚れ落とし方法をご紹介します。
樹液の成分とは?
樹液は木から分泌される粘り気のある液体で、油分と糖分が含まれています。
屋外で見られる樹木の樹液
特にブナ科の木々、例えばナラやクヌギ、またウルシやマツなどが樹液を分泌します。
これらの樹液は皮膚に刺激を与えることがあるため、庭仕事をする際は注意が必要です。
室内植物の樹液
室内で育てる観葉植物の中にも、樹液を分泌するものがあります。
特にフィカス属の植物、ゴムノキやベンジャミン、ガジュマルなどが傷つくと乳白色の粘液を出します。
この液体は衣服だけでなく、床や壁に付着すると除去が難しくなります。
これらの事例から、室内外の様々な樹木が粘り気のある油脂と糖分を含んだ樹液を持ち、それが落ちにくい樹液の汚れの原因になることがわかります。
迅速な対応が鍵!樹液シミを落とすテクニック
樹液によるシミは油性ボールペンの汚れに似ておりますが、樹液は油脂と糖分が多く含まれる粘性のある物質です。
樹液の種類によっては、油脂の量や糖分の量が異なるため、一般的な油汚れの対策では完全にシミを落とすことができない場合もあります。
時間が経過すると樹液は固まり、繊維に深く浸透するため、シミが落ちにくくなります。
そのため、樹液が衣服に付着した際は、できるだけ早く対処することが、シミを効果的に除去するために最も重要です。
衣服についた樹液のシミ取り方法
ご家庭で簡単に実行できる衣服からの樹液のシミ取り手順をご紹介します。
これらの方法を参考にして、効果的にシミを取り除いてみてください。
酸素系漂白剤によるシミ取り方法
酸素系漂白剤は粉末と液体の形状があり、特に粉末タイプは漂白力が強く、シミ取りに効果が期待できます。
ただし、デリケートな素材には使用できないこともあるので、衣類の素材に合わせて選ぶことが大切です。
落とし方手順
- 酸素系漂白剤を40℃以上の温水に溶かします。
- シミのついた衣類をこの溶液に浸します。
- 汚れが落ちたことを確認したら、通常通りに洗濯を行います。
酸素系漂白剤は、日常の洗濯にも利用でき、漬け置きするだけでシミが簡単に落ちるため、家庭での洗濯に便利です。
多めのお湯で粉石けんを併用して煮洗いすると汚れがキレイに落ちやすいです。
熱湯を使った洗浄方法
こちらはご紹介する中で最もシンプルな方法ですが、酸素系漂白剤が家にない場合など、まずは試してみても良いかと思います。
熱湯を使用する際は火傷に特に注意が必要です。
落とし方手順
- 鍋で水を沸騰させます
- 汚れた衣服を鍋に入れ、煮沸します。
注意: 熱湯はレーヨンやシルクなどの熱に敏感な素材には適していません。使用前に素材が耐熱性であるか確認してください。
お湯をたっぷりめに用意するのがコツ。
上記で紹介した酸素系漂白剤などと併用するとより効果的です。
樹液シミの予防策
多くのシミ抜き方法を紹介しましたが、衣服を汚さないに越したことはありません。
しかし、ガーデニングや子供の遊びなどを楽しむ中で、衣服を常に清潔に保つのは現実的ではないかもしれません。
そのため、汚れても問題ない服を着用することが、シミを予防する最良の策です。
作業時にはエプロンを使うのも一つの方法です。
また、室内で植物の世話をする際には、衣服だけでなく床を保護するために新聞紙を敷くのも効果的です。
これにより、安心して活動を楽しむことができます。
服についた樹液のシミ抜きに自信がない場合の対応策
今回紹介したシミ抜き方法に不安がある場合、特に大切な衣服を扱う際には、プロのクリーニング店に依頼することをお勧めします。
ただし、クリーニング店によって得意とするシミ抜きの種類が異なるため、事前に店の評判や専門性を調べてから依頼すると安心です。
また、樹液のシミは放置するほど取り除きにくくなるため、発見次第できるだけ早く対応することが大切です。
クリーニングに出す前にシミを擦ったりこすったりするのは避けてください。
これによりシミが繊維の奥深くに染み込んでしまい、除去がさらに困難になる可能性があります。
服についた樹液のシミ抜きのポイントまとめ
- 樹液の種類によってシミの落ちやすさが異なります。
- 時間の経過と共に樹液のシミは固まり、取り除くのが困難になります。
- 酸素系漂白剤や粉石けんなどをを用いた方法で多くのシミを除去できます。
- 熱湯を使った洗浄も効果的です。
汚れを防ぐためには、事前に汚れても良い服を選ぶ、エプロンを使用するなどの予防策が有効です。
これらの方法を適切に選んで使用することで、衣服を長持ちさせることができます。