最近、自宅で手軽にヘアカラーをする人が増えていますが、自分で染めるときには鏡に染料が飛び散ることがしばしばあります。
染料は髪に塗る時や容器から取り出す際、つい飛び散ってしまうものです。
白髪染めが鏡についてしまった……汚れ落ちない……最悪……もう2度と白髪染めなんかしない
— バスター・KEYトン (@Buster_KEYton28) March 21, 2024
どんなに注意していても、誰にでも飛び散ることは避けられません。
そんな時のために、この記事では家庭で簡単にできる白髪染めの鏡の汚れ落とし方をご紹介します。
今回のクリーニングのコツを試して、鏡を手早くきれいにしましょう!
白髪染めが鏡についた時の対処法
白髪染めが鏡に付着した場合、放置すると除去が難しくなるため、汚れがついてすぐに取り除くことが最も効果的です。
ただし、染毛作業中は手袋をしていたり、さまざまな道具を使っていたりするため、すぐに対応するのは難しいことが多いです。
焦ってティッシュで拭き取ると、汚れを広げることがある上、誤った清掃方法では鏡を傷つけてしまうリスクもあります。
そのため、鏡に染料が付いた際は、できるだけ速やかに、以下に紹介する慎重な方法で対応してください。
鏡に付いた白髪染めを簡単に落とす方法
ここでは、家庭にあるアイテムを利用して白髪染めを効果的に除去する方法をご紹介します。
ぜひお試しいただき、参考にしてください。
①メイク落としオイルで拭き取る
メイク落としに含まれるミネラルオイルを活用して、染毛剤を効果的に浮かび上がらせて除去します。
メイク落としオイルを染まった部分に直接塗り、染料を浮かせてから優しく拭き取ります。
刺激の強いクレンザーや硬いティッシュは鏡を傷める可能性があるため、使用は避けましょう。
【必要なもの】
- メイク落としオイル
- 柔らかい布(メガネ拭きなど)
【手順】
- 柔らかい布にメイク落としオイルをたっぷりと含ませます。
- 染め液が付着した部分を擦らずに優しく拭き取ります。
- 染料が取れたら、湿らせた柔らかい布で表面を拭き清めます。
②塩素系漂白剤による除去法
鏡に付着した白髪染めを塩素系漂白剤で溶かして除去する方法を紹介します。
作業中は肌を守るためビニール手袋を着用することが重要です。
【用意するもの】
- 塩素系漂白剤(キッチン用やカビ除去用)
- コットン
【手順】
- 漂白剤を10~20倍に薄めます。
- 薄めた漂白剤をコットンにしみ込ませ、染め液が付着した箇所に適用します。
- 2~3時間放置します。
- コットンを取り除き、柔らかい濡れた布で鏡を拭き清めます。
漂白剤をコットンに含ませる際は、適量を心がけ、漂白剤が垂れないようにします。
また、コットンを長時間放置しすぎると鏡に跡が残る可能性があるので、注意が必要です。
③中性洗剤を使用する清掃方法
鏡に付着した白髪染めの汚れを効果的に除去するためには、中性洗剤を使用して汚れを浮かせる方法が有効です。
通常、食器用洗剤は中性であることが多いですが、使用する前に必ず裏面の成分表記を確認してください。
【用意するもの】
- 中性洗剤(色素が含まれていない透明なものが推奨されます)
- コットン
- ラップ
【手順】
- 中性洗剤を水で5倍に薄めます。
- 薄めた洗剤をコットンに染み込ませ、染料が付着した部分に適用します。
- コットンの上からラップをかけて1時間放置します。
- ラップとコットンを取り除き、柔らかい湿った布で鏡をきれいに拭き上げます。
白髪染めを鏡から除去する際の重要な注意事項
白髪染めの汚れを鏡から除去する方法を説明しましたが、作業を始める前に注意すべき点がいくつかあります。
くもり止めコート付きの鏡を見ながら、自宅でケミカルの白髪染めをしていて、鏡に染毛剤が飛び散ってしまい、あわててメラミンスポンジで拭いたら、その部分だけが傷ついて、鏡面が台無しになってしまったと言う人がいた。
— パセリ (@romantist888) April 29, 2024
生活の中の工業技術が干渉する例。
特に重要なのは、鏡が「くもり止め加工」されているかどうかを確認することです。
くもり止め加工が施された鏡は、通常、鏡の端にその加工を示すシールが貼られています。
この加工は特に浴室や洗面所の鏡に多く見られ、湿度や湯気によるくもりを防ぐために施されています。
くもり止め加工された表面は非常に繊細であり、ティッシュで軽く擦るだけでも傷がつく可能性があります。
加工された鏡を傷つけてしまうと、その後の使用に影響が出る可能性があるため、取り扱いには十分注意してください。
①表面加工された鏡を保護する方法
以前にも述べたように、表面加工された鏡は非常に傷つきやすく、些細な傷が鏡の機能を損なうことがあります。
鏡を保護するために以下の点に注意してください。
- 研磨剤が含まれているクレンザーや洗剤の使用を避ける
- 研磨作用のあるメラミンスポンジは使用しない
- 硬い布や汚れた布で擦ると傷がつくため避ける
- 拭き取る際は、力を入れずに優しく拭く
表面加工が施された鏡は、不適切な清掃方法で白く濁ることがあります。
一度損傷すると完全な状態に戻すのは困難で、鏡の交換が必要になる場合があるため、慎重な扱いが求められます。
②表面加工された鏡に白髪染めを落とす推奨方法
白髪染めのメーカーが推奨する最適な方法を紹介します。それは、「中性洗剤を使用する」ことです。
色素が含まれていない透明の中性洗剤を選び、柔らかい布(例えばメガネ拭き)で拭き取ってください。
長時間コットンを貼り付けたり、拭き取りが不十分だと鏡の表面加工に大きな損傷を与える可能性があるため、注意が必要です。
③非加工鏡への対処法
持ち運びが可能な卓上鏡など、多くは表面加工が施されていないタイプが一般的です。
表面加工がない鏡は、柔らかい布を使用して水だけで拭くだけで付着した直後なら汚れを簡単に落とすことができます。
ただし、加工がないため、強く擦ると傷がつくことがあるので注意が必要です。
また、水分が内部に浸透しやすい鏡も存在し、洗剤や漂白剤を使用すると内部に浸透し、鏡が使えなくなる可能性があります。
鏡の種類による違いは一見して判断が難しいため、目立たない部分で水拭きを試してみることをお勧めします。
白髪染めによる染料の完全な除去は困難です。
ヘアカラー液は色素を薄めることはできますが、完全に取り除くのは難しいです。
色素が全く薄くならない場合は、無理に清掃せず、鏡の交換を検討することが望ましいです。
これらの情報を考慮すると、染毛時にはくもり止め加工された鏡や貴重な鏡の使用は避けた方が良いでしょう。
ヘアカラー製品の成分による区分
日本においてヘアカラー製品は、「染毛剤」と「染毛料」の二つに分類されます。
これらの製品は、含まれる成分が「酸化型」または「酸性型」であるかによってさらに区分されています。
【染毛剤について】
染毛剤は酸化型の染料を過酸化水素と組み合わせて使用し、色を発現させるタイプのヘアカラーです。このタイプには、一般的なヘアカラーや白髪染めが含まれ、アルカリ性の性質が髪の自然な色素を脱色し、その後染料を深く浸透させます。色持ちが良く、鮮やかに染まる利点があります。
【染毛料について】
染毛料は、化粧品に使用される酸性の染料で色を付けるタイプです。ヘアマニキュアやカラートリートメントがこのカテゴリーに属し、マイナスイオンを利用して髪の表面に色素を定着させます。色持ちは比較的弱く、色落ちしやすいという特徴があります。
まとめ
ここで白髪染めが鏡に付着した際の対処法についての要点をまとめます。
- 白髪染めが鏡に付着した場合は、早めに拭き取ることが効果的です。
- 中性洗剤は直接使用せず、5倍に薄めた後、コットンで拭き取ります。
- 漂白剤も直接塗布せず、20倍に薄めてからコットンを使用します。
- 強く擦らず、力を入れずに優しく拭き取ります。
- 鏡の表面がくもり止め加工などで特別な加工がされているかを確認します。
- 拭き取りには柔らかい布を使用しましょう。
- 落ちにくい汚れは無理に取り除かず、場合によっては鏡を交換することを検討します。
- 染毛作業時には、価値があるまたは思い入れの深い鏡の使用は避けるべきです。