肩パッドが入った服を着るとシルエットが古く見えたり、体型に合わなかったりすることがありますよね。
そんなときに検討したいのが「肩パッドの取り外し」です。でも、いざお願いしようと思っても「料金ってどれくらい?」「どこに頼めば安くなるの?」と悩んでしまう方も多いはず。
この記事では、肩パッドを外す料金の相場と、できるだけお得に済ませる方法について詳しく解説します。
肩パッドを外す料金相場とは?

肩パッドの取り外しにかかる料金は、さまざまな要因によって大きく異なります。
地域や店舗の種類だけでなく、生地の素材やデザインの複雑さなども価格に影響を与えます。
まずは全体的な料金の目安を把握しておきましょう。
地域別・店舗別の料金比較
地域によって生活コストや人件費に違いがあるため、当然ながらリフォーム料金にも差が出ます。
以下に、主な地域別の平均的な料金を表にまとめました。
地域 | 料金相場(1着あたり) | 備考 |
---|---|---|
東京都内 | 2,000〜4,000円 | 高級店や百貨店内の店舗はさらに高額な傾向 |
地方都市 | 1,500〜3,500円 | チェーン店が多く安定した価格が期待できる |
郊外・地方部 | 1,500〜3,000円 | 個人経営店中心で柔軟な対応が可能な場合が多い |
また、店舗の種類によってサービス内容や技術レベルに差が出ることもあります。
- チェーン系のリフォーム店:マニュアルに基づいた安定した品質が魅力。全国対応なので、価格はやや高めに設定されがちです。
- 個人経営の洋服直し店:価格は抑えめですが、店主の技術力に差があるため、口コミやレビューを参考にするのが大切です。
生地やデザインで料金が変わる理由
肩パッドを外す作業の難易度は、使用されている生地や服のデザインによって異なります。
たとえば、以下のような要因が影響します。
- 厚手のジャケットやコート:多層構造になっており、裏地や芯地の処理が必要なため、手間がかかります。料金目安は2,500〜4,000円程度。
さらに、服の裏地のありなし、デザインの装飾性も料金に影響します。
たとえば、裏地がついていると縫製を一度解き、肩パッドを取り除いたあとに再びきれいに縫い直す必要があるため、作業時間が増加し、料金も高くなります。
ステッチが装飾の一部になっている場合は、それを崩さないよう慎重な作業が求められるため、さらに追加料金が発生することもあります。
お得に肩パッドを外す方法

肩パッドの取り外しはプロに任せるのが確実ですが、費用を少しでも抑えるために工夫できることもたくさんあります。
以下に、お得に肩パッドを外すための具体的な方法をご紹介します。
割引やキャンペーンを活用する
リフォーム店では、定期的にお得なキャンペーンや割引サービスを実施していることがあります。
代表的な例は次の通りです。
- 「新規利用で20%オフ」
- 「2点以上同時依頼で10%引き」
- 「会員登録やLINE登録でクーポン配布」
店舗のWebサイトやSNSを事前にチェックすることで、こうしたキャンペーン情報を見逃さずに済みます。
特に季節の変わり目や衣替えシーズンには、まとめてリフォームする人が増えるため、狙い目のタイミングでもあります。
まとめて依頼してコスト削減
一度に複数の衣類を持ち込むことで、1着あたりの料金を抑えることが可能になります。
多くのリフォーム店では、「2点以上で割引」や「3点目無料」など、まとめ依頼に対するサービスを用意しています。
- 例:3着まとめて依頼 → 通常6,000円 → 割引後5,000円(1,000円お得)
衣替えやクローゼットの整理とあわせて複数の服をリフォームに出すと、費用対効果も高くおすすめです。
さらに、ついでに他の直し(丈詰めやウエスト調整など)も一緒に依頼すれば、店舗側もまとめて作業できるため、料金の交渉がしやすくなるケースもあります。
自分で外す場合にかかるコスト
「自分で肩パッドを外せたらもっと節約できるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
実際に、自分で外すという選択肢もあります。
必要な道具や材料はそれほど多くなく、家庭用の裁縫セットがあれば作業は可能です。
以下に、かかるコストの目安を表にまとめました。
項目 | 費用目安 |
糸切りばさみ | 500〜1,000円 |
裁縫セット | 1,000〜2,000円 |
作業時間 | 約1〜2時間 |
ただし、縫い目をきれいに戻せなかったり、誤って布地を切ってしまったりするリスクもあるため、大切な服や高価なアイテムについては、プロに依頼する方が安心です。
まずは練習用の不要な服で試してみるのも一つの方法です。
肩パッドを自分で外す方法

肩パッドは自宅で取り外すことも可能です。
手先が器用な方や、これまでに簡単な裁縫を経験したことがある方であれば、自分でチャレンジしてみるのも一つの方法です。費用もかからず、自分のペースで作業できる点が魅力です。
必要な道具と手順
自分で肩パッドを外すためには、次のような道具をそろえるとスムーズです。
道具 | 用途 |
---|---|
リッパー | 縫い目を丁寧にほどくための専用道具 |
裁縫針・糸 | 外した後の裏地を縫い戻すのに使用 |
チャコペン | 目印をつけて作業を正確に進めるため |
アイロン | 仕上げで形を整えるために使用 |
糸切りバサミ | 細かい糸を切る際に便利 |
【手順の詳細】
- 二の腕内側部分の裏地をめくり、縫い目を探す
- リッパーやハサミを使って縫い目を10cm程度丁寧にほどく
- 開いた部分から肩パッドを引っ張り出し外す(強く引っ張らず優しく)
- 取り出した部分を元のように縫い戻す
- アイロンで形を整えて完成
作業時間は30分〜1時間ほどが目安ですが、最初は少し時間がかかるかもしれません。
失敗を防ぐための注意点とコツ
自分で作業する際には、以下の点に特に注意しましょう。
- 縫い目をほどくときは、生地を切ってしまわないよう慎重に行うこと
- 元のラインが崩れないように、縫い直しは目立たない糸で細かく仕上げる
- 肩パッドを外すと肩先が落ちるので事前に仕上がりをイメージしておく
- 初めての場合は、目立たない古着などで練習するのもおすすめです
もし仕上がりに不安がある場合や、大切な洋服の場合は無理せずプロに依頼するのが安心です。
肩パッドを外すメリット
肩パッドを外すことで、洋服の見た目や着心地が大きく変わります。
ちょっとしたリメイクで、日常のコーディネートにも新たな風を吹き込むことができます。
デザイン・着心地の変化
肩パッドを外すと、次のような具体的な変化が現れます。
項目 | 変化 |
デザイン | 肩のラインが自然になり、より柔らかな印象に |
着心地 | 肩まわりの圧迫感がなくなり、軽く感じる |
印象 | 威圧感がなくなり、親しみやすい雰囲気になる |
動きやすさ | 肩の可動域が広がり、動きやすくなる |
特にフォーマル寄りのジャケットをカジュアルに着こなしたい方には最適なリメイクです。
洋服のリメイクに活かす活用例
肩パッドを外した後は、その洋服をさまざまな形でリメイクして楽しむことができます。
- 襟元を広げて、ゆるっとしたシルエットのカーディガン風に
- シャツジャケットとして軽やかな春秋のアウターに再利用
- 装飾を加えて個性を演出(レース、ワッペン、パッチワークなど)
- ノースリーブやベストに仕立て直すなど、大胆なアレンジも可能
お金をかけずに、クローゼットの中に眠っている服を生まれ変わらせるチャンスになります。
トラブルを防ぐための注意点
肩パッドを外すことには多くのメリットがありますが、失敗やトラブルを防ぐためには事前の準備と理解が必要です。
以下のようなポイントを押さえておきましょう。
外した後のケアと調整ポイント
肩パッドを取ると、肩部分に形の崩れが生じやすくなります。
そのため、以下のケアが重要です。
- 裏地が浮いたりシワになった場合は、丁寧に縫い留める
- 必要に応じて補強用の芯地を入れると安心
服の素材やデザインによっては、少しの調整でも印象が大きく変わるため、慎重に作業を進めましょう。
他の部分に影響が出るケース
肩パッドを取り外すことで、意図せず他の部分に影響が出てしまうこともあります。
影響箇所 | 具体的な影響 |
袖ライン | 肩が落ちることで袖丈が長く感じることがある |
身幅バランス | 肩幅が狭くなることで全体のシルエットが崩れる場合あり |
着心地 | 肩がずれやすくなり、動いたときに違和感が出る |
首まわり | 肩が下がると襟の位置がズレることがある |
このようなトラブルを避けるには、事前に着用して確認したり、仮縫いを試すことが有効です。
自信がない場合はリフォーム店に相談すると、最適な方法を提案してもらえます。
まとめ
肩パッドの取り外しは、ファッションの印象を大きく変えることができるシンプルで効果的なリフォームです。
料金相場を把握したうえで、自分の予算やライフスタイルに合った方法を選ぶことで、無駄な出費を避けながらお気に入りの服をもっと快適に着こなすことができます。
今回ご紹介した相場情報やお得な方法、自分で行う際のポイントを参考に、ぜひ肩パッドの取り外しにチャレンジしてみてくださいね。
この記事が、あなたのファッションをより楽しく快適にするための一助となれば幸いです。