趣味や仕事で没頭している時、つい大切な服に木工用ボンドを落としてしまうこともありますよね。
一度ついてしまったボンドは、洗濯しても取れず、クリーニングに出すと追加料金がかかることがあります。
そんな時に役立つ、服に付着した木工用ボンドを簡単に取り除く方法をお教えします。
木工用ボンドが服に付着した場合の対処法
木工用ボンドが服に付着したら、迅速に対応することで簡単に取り除けます。
時間が経過しボンドが硬化すると、化学薬品を使ってもシミが残ることがあり、無理に剥がすと服を傷める恐れがあります。
服に木工ボンドがついているのがわかったらすぐに対処しましょう。
落とし方①ぬるま湯を使った洗浄方法
新しく付着した木工用ボンドであれば、ぬるま湯を含んだタオルで軽く拭き取るだけで取り除けることがあります。
木工用ボンドは熱に弱いので40℃くらいのお湯で大方落ちることが期待できます。
汚れが残る場合は、以下の手順をお試しください。
【準備するもの】
- ガーゼや布
- 歯ブラシ
- 40℃のぬるま湯
- 洗面器やバケツ
- 石鹸
【落とし方手順】
- 木工用ボンドが付着した部分を水で濡らし、絞ったガーゼや布で広げないように拭き取ります。
- 40℃に温めたぬるま湯を容器に入れ、ボンドを5分から10分間浸します。
- 暖かい水で柔らかくなったボンドは、指の爪を使って慎重に剥がします。
- 爪で取り除けない場合は、ボンドの上に石鹸を塗り、歯ブラシで優しくこすり落とします。
- 汚れが落ちた後は、通常通り洗濯機で洗ってください。
木工用ボンドが完全に乾燥する前に対応することが大切です。
ボンドが完全に乾くのは半日から1日かかるため、汚れに気づいたら速やかに対応しましょう。
もし木工用ボンドが時間が立って固まってしまった場合、40位のお湯に20~30分長めに付け置きした後、石鹸などを使用して洗濯すると効果的です。
落とし方②定規などでそぎ落とす除去方法
木工用接着剤が少量衣服に付着した場合、洗剤を使わずにその汚れを取り除くことができます。
洗剤を使用せずに接着剤を除去する手順は以下の通りです。
【準備するもの】
- 定規またはヘラ等
- 洗面器やたらい
- 40℃のぬるま湯
【落とし方手順】
- できれば、接着剤が付着した衣服を未使用のビニール袋に入れ、数時間冷凍庫で冷やします。
- 接着剤が硬化したら、定規などを使い、端から慎重に削り取ります。
- 削り取った後、40℃のぬるま湯に衣服を浸して、優しく手洗いします。
- 全ての処理が終わったら、通常通り洗濯機で洗濯してください。
接着剤を柔らかくして取り除くために、ヘアドライヤーで温めた後にスクレーパーや定規、さらに歯ブラシを使用する方法も効果的です。
落とし方③ネイルリムーバーを使用した除去方法
時間が経過して硬化した接着剤のシミには、ネイルリムーバーを使った除去が効果的です。
ただし、オイルを含むネイルリムーバーは油性のシミを残すリスクがあるため、アセトンやアセテート、リアセテートを含まない製品の使用が望ましいです。
【準備するもの】
- ネイルリムーバー
- 中性洗剤
- シートやバスタオルなど
【落とし方手順】
- ネイルリムーバーが周囲に付着しないように、バスタオルやシートを敷いて作業場を整えます。
- 接着剤が付いた部分にネイルリムーバーを適量塗り、柔らかくなるまで接着剤を溶かします。
- 接着剤が十分に柔らかくなったら、指や爪を使って慎重に剥がします。
- 接着剤を取り除いた後、シミが残る場合は食器用の中性洗剤を用いて優しく洗い、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
- 最終的には通常通り洗濯機で洗濯してください。
ネイルリムーバーは接着剤を溶かす効果がありますが、接着剤が硬い場合は、少し時間をおいてから再度試すと良いでしょう。
接着剤を無理に剥がすと服にダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。
落とし方④エタノールを使用した洗浄方法
エタノールは一般的に消毒目的で用いられ、ドラッグストアやホームセンターで簡単に購入可能です。
価格も手頃であり、一般家庭でも利用しやすいです。
【準備するもの】
- エタノール
- ガーゼ、タオル、またはその他の布
【落とし方手順】
- エタノールを木工用ボンドのシミがある部分に直接塗布します。
- ガーゼ、タオル、または布を使って優しくたたき、シミを取り除きます。
- シミが除去できたら、通常通り洗濯機で洗濯してください。
エタノールは清浄力が強いため、使用時には注意が必要です。
特に、木工用ボンドが付いていない服の部分にエタノールが触れると、不要なシミが生じる可能性があります。
エタノールを塗布する際は、周囲の部分にはみ出さないよう注意してください。
落とし方⑤ボンド用うすめ液の活用方法
木工用ボンドが固まってしまった場合に役立つのが専用の「うすめ液」です。
小規模な汚れに対しては、この希釈剤を使用して汚れを除去することができます。
【準備するもの】
- 木工用ボンドの希釈剤
- 細いブラシ
- 洗面器またはバケツ
- 40℃のぬるま湯
【落とし方手順】
- 木工用ボンドが付着した部分に細いブラシを使って希釈剤を適用します。
- ボンドが柔らかくなり始めたら、40℃のぬるま湯を入れた洗面器やバケツに衣類を浸し、軽くもみ洗いを行います。
- 全ての処理が終わったら、最後に洗濯機で通常通り洗濯して完了です。
服についた木工用ボンドを洗濯する際の注意点
服についた木工用ボンドを洗濯する前のチェックポイントを紹介します。
事前チェックポイント
木工用ボンドを除去する前に、特に除光液やエタノールを使う場合は色落ちのリスクを避けるために事前テストが必要です。
さらに、対象のアイテムが自宅での洗濯に適しているかも確認しましょう。
【落とし方手順】
- 目立たない場所、例えば脇の下に、除光液またはエタノールを少量塗布し、5分間放置します。
- その後、白い布でその部分を軽く押さえ、色が移っていないかを確認します。
もしガーゼや布に色が移る場合は、その素材は色落ちしやすいと判断し、除光液やエタノールの使用は避けるべきです。
服の洗濯表示をチェックする
洗濯時はまず、衣服のラベルに記載されている指示を確認しましょう。
洗濯機や桶のアイコンがある場合は、自宅で水洗いができることを意味しています。
桶のマークに手が描かれている、または「手洗い」の文字がある場合は、洗濯機の使用を避け、手洗いをすることが推奨されています。
これは、衣服が水洗い可能でありながらも素材が繊細なため、手洗いで丁寧に扱う必要があることを示しています。
桶にバツ印がある場合は、その衣服は水洗いに適していません。
シミ抜きは自分で行わず、専門のクリーニングサービスを利用することが適切です。
特定の素材、例えばアセテートやトリアセテートの衣服には、除光液を使わないようにしてください。
もし衣服に木工用ボンドが付いてしまった場合は、迅速に対処することでシミになるのを防げます。
すでにシミができてしまった場合でも、特定の方法で家庭でシミ抜きが可能ですので、試してみる価値はあります。
服についた木工用ボンドの落とし方まとめ
- 汚れが新しい場合は、ぬるま湯に浸したガーゼや布で軽く拭き取ることが最も効果的です。
- それでも汚れが落ちない時は、石鹸を塗って、歯ブラシでソフトにこすり落とす方法を試してみてください。
- シミができてしまった場合、除光液を使用して木工用ボンドを柔らかくし、慎重に剥がしてください。
- 除光液の代わりにエタノールを使用することも可能です。
- すでに硬化してしまった木工用ボンドは、食用油で滑りを改善し、その後に取り除く方法が効果的です。
衣服に付いた洗濯表示を事前に確認しましょう。
手洗いのマークがある場合は、洗濯機を使わず手洗いする必要があります。たらいや大きな洗面器での手洗いが推奨されます。
また、洗濯機のマークに×がついている場合は、水洗いが不可能なためドライクリーニングが必要です。
木工用ボンドが大切な衣服に付着した際は、正しい対応方法を理解し、適切に処理しましょう。