壁にポスターや写真を画鋲で留めて、長期間そのままにしておくと、画鋲が錆びてしまい、外した後に壁紙に錆の痕跡が残ることがよくあります。
このように壁紙についた錆の汚れを効果的に除去する方法について、多くの方が悩まされているかと思います。
特に古い建物では、釘や押しピンが錆びて壁紙に汚れをもたらすことがあり、それが目立つ場所にあると、なんとかして掃除したいと考えることでしょう。
壁紙についた錆汚れってどうやって落とせるの？
今回は、壁紙に残った錆の跡を除去する方法を詳しく説明します。
壁紙の錆びた汚れに困っている時は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
壁紙に錆が発生する理由と効果的な除去方法
錆は、金属が空気や水と接触した際に生じる化学反応によって生成されるものとして広く知られています。
壁紙に錆が付着する主な原因は以下の通りです：
- 壁に何かを固定するために使用された画鋲や釘が錆び、その錆が壁紙に移行する
- 石膏ボードや木材を留めるための釘が錆びて、それが壁紙に影響を与える
- 錆びた金属が直接壁紙に触れ、汚れを残す
これらの錆の汚れは、単に拭き取るだけでは簡単には除去できません。
しかし、漂白剤や専用の錆除去剤を使用することで、これらの汚れを目立たなくすることが可能です。
壁紙の錆汚れを簡単に落とす方法
壁紙にできた錆汚れを落とす方法を３つ順番に紹介します。
家庭で簡単にできる方法ですので試してみやすい方法からやってみてくださいね。
①台所用洗剤を使った掃除法
家にあるキッチン用の漂白剤を利用することで、壁紙の錆汚れが軽減されます。
【用意するもの】
・キッチン用の漂白剤（キッチンハイターなど）
・掃除用歯ブラシやスポンジ等
・ゴム手袋（あれば）
【手順】
1. ゴム手袋をはめ、スポンジに台所用の漂白剤をしみ込ませます。
2. 漂白剤が直接錆に垂れないように、スポンジを使用して塗布します。
3. 漂白剤を塗布した後、約30分間そのままにしておきます。
4. その後、スポンジで優しくこすり、水で拭き取ると掃除が完了します。
最新の壁紙は耐久性に優れているため、少々こすっても破れる心配は少ないですが、強くこすり過ぎないように注意しましょう。
また、効果が不十分な場合は、強くこするよりも、還元型の漂白剤を試すことをお勧めします。
②錆除去剤を用いた落とし方
壁紙の錆汚れに対しては市販の錆除去剤が有効です。これは地元のホームセンターだけでなく、オンラインでも簡単に購入できます。
錆除去剤には、スプレータイプや滴りにくいジェルタイプがあります。
【用意するもの】
- 錆除去剤
- 古い歯ブラシ
- 霧吹き
- タオル
【手順】
- 錆除去剤を古い歯ブラシに塗ります。
- 汚れた箇所を歯ブラシで擦ります。
- 霧吹きで水を吹きかけて洗い流します。
- タオルで拭いて乾燥させれば、清掃が完了します。
③重曹を活用した錆落とし方法
家庭での清掃に重曹を使用する方法が普及しており、壁紙の錆も重曹で除去可能です。
【用意するもの】
- 重曹
- 古い歯ブラシ
【手順】
- ボウルに重曹と水を混ぜてペースト状にします。
- このペーストを歯ブラシに付けます。
- 汚れた部分をブラシでこすります。
重曹だけでは完全に汚れを落とせない場合がありますが、初めに重曹で大まかに錆を取り除き、その後酸素系漂白剤でより徹底的に清掃する方法もあります。
ただし、漂白剤が壁紙の色を落とすリスクがあるため、使用前に目立たない場所でテストすることを推奨します。
壁紙の部分交換方法
もし上記のクリーニング方法で壁紙の錆汚れが除去できない場合、部分的な壁紙の張り替えを検討するのも一つの解決策です。
【用意するもの】
– 壁紙
– 壁紙用接着剤
– ローラー
– マスキングテープ
– ベビーパウダー
【手順】
1. 汚れている部分よりも大きな新しい壁紙を用意します。
2. 新しい壁紙をマスキングテープで仮固定し、位置を確認します。
3. 古い壁紙を新しい壁紙と同じサイズにカットします。
4. カットした古い壁紙を剥がし、そこに接着剤を均一に塗ります。
5. 新しい壁紙を丁寧に貼り付け、隙間がないように調整します。
6. ローラーを使って接合部をしっかりと押し付けます。
7. 水を含ませた布で余分な接着剤を拭き取ります。
8. ベビーパウダーを振りかけて、新しい壁紙の表面を保護し、仕上げます。
壁紙の錆付着を防ぐための対策
壁紙に錆が付着しないようにするためには、以下の対策が効果的です。
● 錆防止対策
- 錆びにくい素材を選ぶ、例えばステンレス製の画鋲や釘の使用
- ステンレスが適さない場合は、跡が残らない粘着テープの利用
- 写真を壁に貼る際は、マスキングテープで基盤を作り、その上に両面テープを使う
- 室内への錆びた物の持ち込みを避ける
ステンレス製の材料は完全には錆びないわけではありませんが、他の材質に比べて錆びにくく、画鋲や釘としての使用には適しています。
しかし、錆を完全に避けるためには、壁に直接何かを固定する代わりに、壁紙を傷つけずに簡単に取り外せる粘着テープを使うことが推奨されます。
また、建物の施工不良が原因で錆が問題となる場合は、施工業者に連絡して、問題の解決を業者の責任で行ってもらうことが重要です。
壁紙の部分的な張り替えが心配ならプロにお任せ
手先が器用な人なら自分で壁紙の部分的な張り替えを行うこともできますが、不安を感じたり自信がない方は、専門の業者に依頼することをお勧めします。
部分的な張り替えはコストも抑えられ、作業時間も短いため、比較的簡単に行えますが、自分で行うことによって逆に問題が目立つリスクもあります。
少しでも不安がある場合はプロの手を借りることも選択肢の１つです。
まとめ
- 壁紙に錆ができる主な原因は、使用する押しピンや釘の錆です。
- 壁にできた錆の汚れは、漂白剤、専用の錆取り剤、または重曹を使って軽減することができます。
- 錆の付着を防ぐためには、事前に対策を講じることが重要です。
- 施工ミスが原因で問題が生じた場合は、施工業者に責任を持って対応を依頼しましょう。
- 張り替え作業に自信がなければ、専門の業者に依頼するのが良い選択となります。
